ラブちゃんの人形(5話)

ラブちゃんの人形(1話)

ラブちゃんの人形(2話)

ラブちゃんの人形(3話)

ラブちゃんの人形(4話)




ラブちゃんの人形(5話)

時が流れ、ラブちゃんとの出来事を 忘れたころでした。


12月のある日、雪が降ってきました。
外は、うっすらと白くなっておりました。


午後2時を過ぎたころ 私は、椅子に座ったまま
ウトウト・・・・・ぼんやり・・・・・・ウトウト


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ピンポーン♪
玄関に女性のお客さまです。
私は、キッチンから、エプロンで手を
拭き、拭き、 『はぁ~い』と返事をしながら
玄関に向かいます。

そこには、オレンジ色のコートを着た
女性が立っていました。

髪はどことなく ボサボサな、ボブカット(おかっぱ)
だけど、とても温かそうな 高級な オーバーコートを
着ていらして、それが、とても印象的でした。


私は、この女性が 誰だかわかりません。
(誰だっけ???記憶にあるような、ないような・・・)
そう思いながら、

玄関でひざをついて、ご挨拶すると、
いきなり、手にもっていた袋を差し出されました。

それは、クリスマスケーキの入った袋でした。

私は
「もらうようなことは何もしておりません」
と手を横にふり、 (もらえません) と
ジェスチャーしてみます。

すると女性は、もらってくれと言わんばかりに
更に袋を私に 差し出し、頭を下げられます。

結局、私は、その袋を受け取り
「ありがとうございます」
床に手を置き、頭を下げました。

女性は、何度も、何度も、頭を下げて、
帰られました。

言葉は、ないのですが、
お礼に来られたことは、わかりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



しばらくして、携帯のメール音が鳴り
シャキッと、目が覚めました。



メールは、ラブちゃんからでした。

「たまちゃん、先日は、ありがとうございました
 今、あの時の 供養が終わりました」



私は、やっと、先ほどの女性が誰だかわかりました。

あの、人形さん だったのですね。
誰にも供養されず、一人ぼっちで
長い間、彷徨っていた女の子。。。


「光の世界に帰るんだね。
わざわざ、私のところに お礼を伝えに来てくれたんだ。
しかも、大人の姿になって、手土産もって♪♪」



その気遣いに、私のほうが、頭が下がる思いでした。
それだけ、嬉しいということなのでしょうね。


長い、長い間、誰も 
自分に気が付いてくれなかった
それが、
自分の存在を肯定してくれる人がいる。

このことが、どれほど嬉しいか、
私は、ちょっとだけ 分かったような
気がしました。


その晩、私は自分で 小さなケーキを買い
シャンパンで、小さく お祝いしたのでした。

 乾杯♪ 


コラージュ (25)
あー・そー・ぼー! 
たまちゃん、妖精ちゃん怖がってるよ  



ー ありがとうございます ー 



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プロフィール

たま みどり

Author:たま みどり
カウンセラー(セラピスト)

『うれしい、悲しい、苦しい、不愉快』 
すべての感情が心の成長となります
たくさんの感情体験は、心を豊かに、
大きくします あなたはどんな
感情体験をしてますか?

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